今日は歯医者に行ってきました。
右上の犬歯が虫歯になっちゃったのだ。痛くて痛くてしょうがない。冷たいドリンクやアイスとかを食べる時は一番辛い。針で刺すようにちくちくとした痛みに耐え切れないとはいえ、この頃仕事に忙しいだったので、なかなか時間が取れませんでした。そしてこのまま二週間もたっていて、ようやく夏休みは始まっている。
「那須さんは、もう何年もここに来てないようでしたね。……うん、確かに四年ぶりとなりました。」子供頃よく行った歯医者には、そう言われました。そして私の歯を見た途端、「ああ、ひどい。」とため息をつきました。
ごめんなさい、私は不摂生しすぎてるんだ。
これから絶対歯の保健を守り、食べ物の選択や歯の磨き方などに注意しておきますので、どうかそんな深刻な顔をしないでくれ。
………怖くなっちゃって逃げ出したくなるから。(ごくっり)
「神経を抜く必要があるようだが……」
「ええ!?」
先生は淡々と言ってくれた。
泣きそうな私に。
ああ、やっぱりそうなるか。
ごめんなさい、私の右上の犬歯くん。普段からいい加減な主人のせいで、長いあいた付き合ってた神経ちゃんと別れるようになるのは、悔しくて悲しいだろう。繊細な神経ちゃんの方も、多分心が痛むだろう。だから私もついに痛くなるのよ。
このようにつまらないことばかりを考えてる間に、先生の診察はまだ続ける。ぎーぎーとした治療用の機械の音に伴って、なんだか眠そうな感じがした。私ってどこまでも「無神経な女」で、神経ちゃんはいつか家出してもおかしくないだろう。犬歯くんも運が悪いだな。
PR